くろき脳神経クリニック

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院長紹介
1.院長挨拶

黒木 亮

院長 黒木 亮
(医学博士、脳神経外科専門医、脳卒中専門医)


 酒田市富士見町にMRIを装備した医院を開業して3年が経ち、平成23年3月で4年目を迎えます。
 「院長挨拶」も開院前の平成20年1月のものでしたので、この度書き直す事にしました。


開院前の挨拶はこちら

 庄内地方の基幹病院である鶴岡市立荘内病院と旧山形県立日本海病院(現日本海総合病院)の脳神経外科で合計4年半仕事をし、庄内地域の多くの方々と顔見知りになりましたが、私の脳外科医としてのキャリアはどうしても山形大学医学部附属病院での18年に及ぶ仕事が中心でした。
 開業当初は地元酒田はもちろん庄内全体にもなじみの薄いクリニックだったと思いますが、幸い3年の間に「MRIのある医院」として少しずつは認知して頂けるようになったのではないかと思っています。
 庄内一円はもちろん、山形県最上地方や秋田県南からも患者さんにいらして頂けるようになっており、地域の方々から頼りにして頂ける事は医者冥利であると感じております。

 普段の診療で力をいれているのは、様々な原因による頭痛、めまい、しびれ、認知症、そしてパーキンソン病や顔面ケイレンなどの不随意運動症です。頭痛やめまいは様々なストレスが原因となることが多く、同時に不眠症や抑うつ神経症、うつ病などの診断と治療にも力を注いでおります。

 頭痛のなかでも、片頭痛や「薬物乱用頭痛」(痛み止めの使い過ぎによってコントロールできなくなった慢性頭痛)の診断治療には、詳細な説明、内服治療の指導を行い、難治性の頭痛の治療に成功しています。

 手足のしびれは、脳だけではなく脊髄や末梢神経が原因となる事も多く、頚髄や腰髄などのMRIも行っています(整形外科から脊髄MRIを依頼される事もあります)。

 高齢社会を迎え、認知症は皆さんも関心のあるところだと思います。2種類の認知機能スクリーニングテストと「海馬条件」を加えた認知症診断用のMRI撮像によって、アルツハイマー病を始めとする認知症を的確に診断し適切な治療を行うよう心がけています。

 顔面ケイレンには血管減圧術という手術が最も治癒率が高いのですが(院長はこの手術のメッカである米国ピッツバーグ大学に2年間の留学経験があり、日本海病院時代は院長が執刀し治療を行っていました)、その手術治療は山形県内では山形大学附属病院で行っているので、積極的に患者さんを紹介し治療して頂いております。
 血管減圧術よりは治癒率は下がりますがより簡便な方法として、ケイレンしている筋肉への「ボトリヌス毒素注射」という方法があります。当院では院長がボトリヌス毒素注射を行って良い治療結果をあげています。

 脳神経外科医としての知識と経験を活かし、急性期の脳血管障害(脳梗塞、クモ膜下出血、脳出血)などにももちろん対応しています。
 軽症の場合、「この程度で病院に行って良いものか」と迷って当院に来られる方も少なくありません。すぐにMRIを施行して確実な診断を付けて、大学医局の同僚・後輩が勤務する日本海総合病院や荘内病院にすぐに電話を入れて直接脳外科医に相談し、緊急入院を受け入れて頂いています。
 その他に、慢性硬膜下血腫といって、軽微な外傷から数週間〜1ヶ月以上経ってから脳の表面に血がたまって脳を圧迫する様な外傷があります。これもMRIで適切に診断しすぐに紹介し治療を依頼しています。
 日本海総合病院の脳外科や神経内科外来が非常に混雑していたり、緊急手術で外来が停滞した時などには、「頭が心配」で受診を希望した患者さんは、逆に当院に紹介されて来られます。
 病院では予約して検査まで2週間程待たなければならないこともあるMRIも、当院では余程の事がない限り全例受診当日に行っています。

 脳神経外科医は意識のない患者さんの全身状態、特に呼吸循環器系の治療管理を行います。その経験から生活習慣病と呼ばれる「高血圧」「糖尿病」「高コレステロール血症」「高脂血症」なども診療致します。
 ガンについで日本人の死因の2位、3位である心疾患や脳卒中を予防し治療する上で、上記生活習慣病の診断治療は大切ですので、生活指導を含めた治療を積極的に行っています。
 当院では内科も標榜している通り、普通の感冒や腹痛、下痢、発熱などにも対応しますし、インフルエンザの予防接種も行っています。患者さんからは「ここで内科も診てもらえるんですか?」と聞かれることもあり、私の方が戸惑いを覚えることもあります。

 「日本脳ドック学会認定施設」として脳ドックを行っています。認定脳ドック施設は平成23年1月現在、庄内地方はもちろん山形県内で唯一当院だけです(全国で134施設、東北で9施設)。
 OsiriXという画像診断ソフトを使用した3次元脳血管MRAを作成し精度の高い診断を行っており、受診された方は検査後すぐに30インチの大型モニターに映し出される自分の脳の血管に驚かれたり感動される方もいらっしゃいます。
 そして、よくある紙一枚の結果報告書ではなく、MRIの写真プリントも含めた全検査結果を一冊のファイルにして受診者に送付しておりますし、デジタルデータはCD-Rに保存して受診者にお渡ししています。

 このように、開院して3年の間に、頭痛、めまい、認知症の適切な診断と治療を始め、脳神経外科・神経内科・内科を標榜し全身用オープンMRIを装備したクリニックとして、特殊で専門的な治療から、一般内科的な治療まで幅広く対応し、予防医学の観点から生活習慣病の指導と治療、さらに「脳ドック」に力を入れております。

 脳、脊髄の病気が心配な方、なかなか頭痛が治らない方、ふるえ、しびれ、めまい、耳鳴りなどが良くならない方は、是非当院を一度お訪ねください。ご家族の認知症が心配な方は是非心配している方を連れていらしてください。
 検査の質が高く、結果の説明が詳細な脳ドックを期待されている方は是非当院受付の「脳ドック担当係」までお問い合わせください。

 何らかの症状や不安を抱えている方が「一度、くろき脳神経クリニックに行ってみたら?」と周りの人達から薦めて頂ける様な、地域の方々に頼りにされる診療所として、益々地域の各医療機関との連携を密にしつつ、向後5年、10年、20年先を見据えつつ医療活動に邁進して参る所存です。

 これからもどうぞよろしくお願い致します。

平成23年1月 くろき脳神経クリニック 院長 黒木 亮

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